振袖基礎知識
振袖の部位名称
振袖は二十歳の女性にふさわしい第一礼装です。初めて振袖選びでは、それぞれの部位名称やアイテム名を知っておかれると何かと役立ちます。
着物を着こなし、大人の女性らしい上品な身のこなしを身に付けるためにも、まずは振袖の特徴を確認してみましょう。
【襟まわり】
衣紋(えもん)・・・・・・こぶし一つ分くらいを抜いて着付けします。
背縫(せぬ)い・・・・・・背中心になる縫い目。
【袖まわり】
袖口(そでぐち)・・・・・手を上げて腕が出過ぎないようにもう片方の手でおさえます。
袂(たもと)・・・・・・・長い袖の下方、袋状の部分。長襦袢もしっかりおさめます。
振り(ふり)・・・・・・・身頃と袖の縫い目よりも下、長く垂れる部分。
身八ツ口(みやつぐち)・・身頃と袖の縫い目の下の開いている部分。
【身頃(みごろ)】
おはしょり・・・・・・・着物の着丈を腰で折り返した部分。帯と平行な水平ラインにします。
上前(うわまえ)・・・・着た時に外側になる身頃。着用者から見て左。
衽線(おくみせん)・・・衽と前身頃の縫い目のライン。
褄先(つまさき)・・・・上前の裾の角部分。褄先は気持ち引き上げ気味に着付けします。
【草履】
花緒(はなお)・・・・・足が痛くならないように、初めて履く際には手で左右に広げます。
前(まえ)つぼ・・・・・小さい面積ですが、着用時には意外と目立つ部分です。
振袖のコーディネートに必要な小物
振袖を着る場合は帯やその他さまざまなアイテムを組み合わせます。帯1本、小物一つの選び方、スタイリングの仕方で同じ振袖でも全く違う印象になります。
それぞれのアイテムの役割、意味をご紹介します。
表側に模様があり、裏側が無地の軽く柔らかな帯。通常の帯よりも長めに作られているため、振袖にお似合いの凝った結び方も可能です。
帯の上辺を飾る布のことで、帯枕を隠し形を整えてくれます。振袖ではあえて幅広にしたり、レースやチュール素材を使うのも人気です。
帯を固定する長い紐。振袖ではビジューやパールを付けたり、華やかな結び方が人気です。帯・振袖とのカラーコーディネートも楽しめます。
長襦袢に付ける着物版の付け襟のこと。お化粧や汗で着物の襟が汚れるのを防いでくれます。豪華な刺繍が入った半襟は振袖にぴったりです。
振袖と半襟の間に挟む襟で、着物を何枚もかさね着しているような華やかな印象になります。アクセントカラーを見せるのもおすすめです。
表側に模様があり、裏側が無地の軽く柔らかな帯。通常の帯よりも長めに作られているため、振袖にお似合いの凝った結び方も可能です。
ふんわりと、成人式の定番ともいえるショールは首元から冷たい風が入るのを防いでくれます。室内では外します。色・素材の種類も複数あります。
毎年振袖のトレンドに合わせてさまざまなコレクションが発表されます。髪の長さや色に合わせて、なりたいイメージを決めていきましょう。