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プレミアム振袖ってどんな振袖?@紀久屋倉敷店

こんにちは!紀久屋倉敷店です。今回はプレミアム振袖についてご紹介します。

たくさんの案内の中で振袖の価格はどうしてこんなに違うのだろう?

と疑問に思われたことはないでしょうか?

もちろん含まれる振袖のセット内容が違うのも一つの要因ではあります。

その違いとは

  • 素材
  • デザイン
  • 仕立て
  • 物造りのプロセス

にあります。

着物の文化は1300年以上前の奈良時代にさかのぼります。貴族や武士などの身分や地位を示すためのものでしたが、江戸時代に入ると一般庶民も着物を身に着けるようになり、様々なデザインや柄が発展していきました。長い歴史の中で、着物は日本の文化や伝統の象徴となり、現代でも特別な行事やお祝い事などで着装されます。着物の中には糸作りから着物になるまで2年以上の歳月をかけるものもあり、ユネスコ無形文化遺産に登録されているものまであります。

着物はそれほど歴史が長く、日本の誇りです。

それでは先ほど価格の違いで挙げた4項目について、掘り下げていきます。

合成化繊(ポリエステル)などの素材を用い、インクジェットプリントで大量生産ができるものがあります。

それに対してプレミアム振袖は、上質で贅沢な生地や織物が使用されます。あとはデザインも洗練されており伝統的な染め方や刺繍など技法を施しています。

手縫い・手仕上げなど熟練した職人によって作られる振袖はそれが価格に反映されると言っても過言ではありません。

それでは物造りのプロセスの中でのこだわりの技法を4つご紹介します。

友禅は江戸時代に創案された着物の染め方です。特徴としては縫い目があっても柄が一枚の絵のようにつながっています。染める時に模様の輪郭に沿って糊を置くことで染料がにじむのを防ぐことで細やかな模様が描けます。

また、友禅もいろいろな地域で発展していき、【加賀友禅】【京友禅】【江戸友禅】を日本三大友禅と言います。

「絞りの振袖」「総絞り」などというワードを聞いたことはありますでしょうか?

絞り染めは全盛期には100種を超え、今は約70種が現代に伝えられています。中には一度途絶えた技法を職人の手によってよみがえらせた絞り染めもあるくらいです。何とも言えない可愛らしさと風合いが特徴と言えるでしょう。先ほど友禅染めでは糊の所が染まらないように、絞りでも染まらないようにする技法があります。【疋田(ひった)絞り】を例に挙げてみましょう。絞り目一粒につき12回絹糸をくくっていきます。しかも道具を使うことなく指先と絹糸のみでくくるという高度な技術が必要な技法になります。振袖一反をつくるのにも1年から2年かかると言われています。総絞りの振袖が時代を超えて愛されるのは、こういった精緻な技術の賜物ですね。

世界のあらゆる地域や民族に広く伝わる技法の刺繍。振袖の柄にこだわりの手刺繍を施すことで、着姿がより美しく華やかになります。丁寧に時間を掛けた一針一針は、糸の光沢感や立体感を生み出します。

着物でよく見かける【相良(さがら)刺繍】【蘇州(そしゅう)刺繍】【スワトウ刺繍】などは着物の良さをより引き立ててくれます。

生地は縦糸と横糸を組み合わせて織っていくというのはご存じかと思います。振袖や着物で柄の入っていないところに光の角度によって柄が浮き出て見える時があります。これを【地紋】と呼びます。地紋は糸や織り方を変えて生地全体に織りだされた模様の事です。中には金糸を織り込むことで高級感が増す振袖もあります。生地からこだわっているのもプレミアム振袖の特徴と言えるでしょう。

振袖はお嬢様の二十歳のお祝いに相応しい装いです。それに日本の伝統技法を用いたプレミアム振袖をお召しになると、より一層特別感が増しますね。プレミアム振袖は

・格式のある場所での使用に適しており、特別な日や正式なイベントでの存在感が格段にあがります。

・繊細で豪華なデザインが施されている為美しさが際立ちます。

・高品質な素材と仕立てが長い間の大衆性を保証し、永く愛用できます。

・伝統的な日本文化への敬意や誇りを表現できます。

・最後に高級な振袖は写真撮影などで素晴らしい記念になり想い出に残りやすいです。

専門の技法を用いた絞り、精巧な染めや刺繍などが施されプレミアム振袖を是非一度ご覧いただき日本の伝統を改めて感じて頂きたいです。

皆さまのご来店を、スタッフ一同、心よりお待ちしております!

  紀久屋は地域密着型の呉服店です!
倉敷・総社・早島・高梁・笠岡・新見・井原など……。
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