成人式まであと1ヶ月!振袖の準備や当日のマナーは大丈夫?

はじめに:一生に一度の晴れ舞台、振袖準備は万全ですか?
年が明ければいよいよ成人式・二十歳のつどい!
準備にお忙しいお母様、お嬢様、本当におつかれさまです。
楽しみな反面、日が近づくにつれて、こんな不安が頭をよぎりませんか?
「振袖の部品、全部揃っているかしら?」
「当日の持ち物、何か忘れてないかな?」
「振袖姿でトイレに行きたくなったらどうしたらいいの……」
もし一つでも当てはまったら、この記事を読んでみてください。
このブログを読み終わるころには、「よし、これでもう大丈夫!」と自信を持って当日を迎えられるようになりますよ。
一生に一度の記念日を笑顔で過ごすために、一緒に最終チェックをしていきましょう!

成人式当日までに済ませたい「振袖一式」最終確認
準備のメインである振袖や帯、たくさんの小物類は、もう一度確認が必要です。
「足りない!」「シワが気になる!」といった直前のパニックを防ぎましょう。
1. 振袖・帯・長襦袢…「揃っているか」確認チェックリスト
振袖を着るには、たくさんのパーツが必要です。レンタルでも購入でも、このリストに沿って、一式が専用の袋に入っているかチェックしてみてください。
- 振袖(きもの)本体
- 帯(おび)
- 長襦袢(ながじゅばん):振袖の下に着る着物
- 帯揚げ・帯締め(おびあげ・おびじめ):帯を飾るひも
- 重ね襟(伊達襟):振袖の襟元を華やかにする飾り
- 肌着、裾よけ:一番下に着るインナー
- 着付け小物一式(腰紐、伊達締め、帯板、帯枕、襟芯、コーリンベルトなど)
振袖準備の強い味方!振袖チェックリスト

こちらの振袖の準備の確認チェックリストをぜひご活用ください!
保存やスクリーンショットで、いざというときにすぐ使えるようにしてくださいね!

2. 畳みジワは大丈夫?「美しい姿」のためのひと手間

長い間、箱や袋に畳んでしまってあった振袖には、どうしてもシワがついてしまいます。
振袖の着用前は、振袖に大きなシワや汚れがないかチェックしましょう。
またチェック後は、正しいたたみ方で、当日まできれいな状態を維持しましょう。
- 大きなシワの確認: 胴体部分や袖(そで)に、目立つシワがないか確認しましょう。
- シワが目立つ場合: 式の数日前に、着物を広げてハンガーにかけ、風通しの良い日陰に吊るしておくだけで、シワが伸びやすくなります。(絶対に自分でアイロンをかけないでください!生地を傷める危険があります。)
- 正しいたたみ方でシワ防止:正しい着物のたたみ方でシワを防止!
3. 草履とバッグは汚れ・キズをチェック!

足元と手元も大事なポイントです。
- 草履(ぞうり)やバッグに、目立つ汚れやキズがないか確認しましょう。
- 特に草履は、鼻緒(はなお)の部分がカビていないか、底が剥がれていないかチェック!
成人式あるある?草履で足が痛くなるのを防ぐには?

成人式・二十歳のつどいに向けて、
「草履の試し履き」してますか?
成人式当日、はじめて履く草履が歩きづらかったり、鼻緒が硬くて痛かったりした記憶を、お母さまたちもお持ちではないでしょうか?
そんなトラブルを防ぐには、成人式の前に「草履の試し履き」をしておくのがおすすめです。
やり方は簡単!
本番と同じように、足袋を履いてから、草履を履いて歩いてみるだけ!
これだけで、歩き方のコツがつかめたり、鼻緒が緩んで歩きやすくなったり、メリットがたくさん!
ぜひ試してみてくださいね。
【スタッフの助言】誰がどこに持っていく? 当日までの「持ち込み」準備
当日の朝、「着物をどこに持っていけばいいの?」と慌てないように、母娘一緒に確認しておきましょう。
また、成人式の前に着物や髪飾りなどの持ち込みをしている美容院やお店もあります。
当日の美容院や、着付け会場に、いつ、なにを持っていくのかも、確認しておきましょう!
- いつまでに、なにを美容院やお店に持っていくのか確認!
- 美容院に持っていく場合は、荷物一つひとつに名前を書いたメモを貼っておくと安心です。

もう一度確認!当日の「持ち物」最終チェックリスト

今度は、当日の小さなバッグに入れる「忘れ物」の不安をなくしましょう。このリストをスマホで見ながらカバンに入れるだけでOKです!
1. 絶対に忘れてはいけない「必需品」
これだけは絶対に忘れないでくださいね。
- 招待状(案内ハガキ): 会場に入るために必要です。一番最初にカバンへ!
- お財布: 振袖用のバッグはとても小さいです。長財布は入らないことが多いので、「小銭入れ」や「小さいお財布」に入れ替えましょう。
- スマートフォンと充電器(モバイルバッテリー): 写真をたくさん撮るので、充電切れは禁物です。
- ハンカチ・ティッシュ: 着物用と普段使い用の2枚あると便利です。
2. あると助かる「神アイテム」
これを持っていると、「準備がいいね!」と褒められる便利なアイテムです。
- 着物クリップ(なければ洗濯バサミ): トイレの時に、長い袖(そで)や裾を留めるのに使います。これがあるだけで安心感が違います!
- ばんそうこう: 履き慣れない草履(ぞうり)で、足が痛くなった時に助けてくれます。
- カイロ: 寒さ対策に。ただし、お腹や背中に貼るのはやめましょう。 帯(おび)で締め付けられて、低温やけどをする危険があります。手に持つタイプがおすすめです。
- ストロー: ペットボトルの飲み物を飲むとき、口紅が落ちるのを防げます。
【スタッフの助言】バッグに入りきらない時は?
「荷物が多くて、かわいい振袖バッグに入らない!」 そんな時は、小さめの「サブバッグ(手提げ袋)」を持ちましょう。
式次第や、記念品など、着物用のバッグに入りきらないものを入れるのにも便利ですよ!

極寒の1月を乗り切る!「寒さ対策」と「インナー」の正解

振袖は意外と寒いです。特に「首元、手首、足元」から冷たい風が入ってきます。でも、服を重ねすぎて着膨れ(きぶくれ)してはもったいないですよね。
1. 見えない部分で暖かく!インナー選びの注意点
服の下に着る肌着(インナー)選びにはコツがあります。
- 上半身: ヒートテックなどのあったかインナーを着る時は、「襟ぐりが広いもの(前後)」を選んでください。振袖は首の後ろ(衣紋)を少し開けて着付けるので、普通のシャツだと見えてしまい、かっこ悪くなってしまいます。
- 下半身: 和装用のストッキングや、スパッツを履くと暖かいです。ただし、裾(すそ)から見えないように、丈の短いものを選びましょう。
2. 足元と首元の防寒テクニック
- 足袋(たび)の工夫: 寒いのが苦手な方は、足袋の下に「足袋用インナー」を重ね履きするか、裏側がフリース素材になっている「あったか足袋」などもおすすめです。
- 白いフワフワ(ショール): 首元を温める必需品です。ただし、会場の中(屋内)に入ったら外して手に持つのがマナーです。覚えておいてくださいね。

当日の朝慌てないために!「美容」と「着付け前」の準備

いよいよ当日の朝!美容院や会場に行く前に、家で何をするべきか、時系列で案内します。
1. 前夜〜当日の朝のスキンケアと食事
- お肌のケア: いつも通りのケアを心がける(新しい化粧品で肌荒れしないように)
- 早寝早起き:着付けやヘアメイクで早起きの成人式当日。前日から生活リズムを整えておきましょう
- 朝ごはんは必ず食べる: 寒い朝に早起きをすると、着付けの間に気分が悪くなってしまうことも……。また、振袖は帯でお腹を締めるので、空腹だと貧血で倒れてしまうことがあります。おにぎりやサンドイッチなど、一口サイズで食べやすいものを少しでもお腹に入れておきましょう。
2. ヘアメイクを崩さない「服装」の鉄則
美容院へ行く時の服装はとても重要です。
- 前開き(ボタン・ファスナー)の服を着ていくこと。
- 被るタイプの服(パーカーやセーター)は、せっかくセットした髪型やお化粧が、脱ぐ時に崩れてしまいます。「脱げなくて焦った!」という失敗談はとても多いんです。
- 下着はワイヤーの入っていないもの:和装は胸元でたくさん紐を結ぶので、ワイヤーの入っている下着は締め付けられて痛みに……。当日の下着は、カップ付きのものがマスト!
ネイルチップはいつ付ける?

爪に貼る「ネイルチップ」は、着付けや移動で取れて無くしてしまいがちです。
「会場に着く直前」か、「全ての準備が終わった後」に付けるのが一番安全ですよ。

振袖姿を美しく保つ!「所作」と「トイレ」の攻略法
着崩れの原因は「動き」にあります。これを知っているだけで1日の快適さが変わります。
1. 着崩れしない「車」の乗り降り・座り方
- 車の乗り方: 頭から入らず、まずは「お尻」から座席に座ります。そのあと、両足をそろえてクルッと体を回転させて入ります。
- 座り方: 背もたれに寄りかかると、背中の帯がつぶれてしまいます。椅子には浅く腰掛けて、背筋をピンと伸ばしましょう。これだけで写真写りが最高に良くなります!
2. 最難関!振袖での「トイレ」の手順
一番不安なのがトイレですよね。でも大丈夫、この順番でやってみてください。
- 長い袖(そで)を、床につかないように帯締めなどに挟むか、クリップで留めます。
- 着物の裾(すそ)を、外側から一枚ずつめくりあげます(ミルフィーユをめくるイメージです)。
- 用を足したら、逆の順番で戻します。
- 重要: 最後に、背中やお腹まわりの布がめくれたままになっていないか、鏡で必ずチェックしてくださいね。
3. 写真映えするポージングのコツ
写真を撮るときは、カメラに対して真正面よりも、少し斜めに立ちましょう。 足元を「ハの字(カタカナのハ)」にして、左手を右手の袖口にそっと添えると、とても上品で細く見えますよ。

お母様へ。「黒子」として娘を支える最終サポーターの心得
最後は、お母様へのお願いです。当日は、お母様はお嬢様を輝かせるための「マネージャー(黒子)」になってあげてください。
1. 娘のメンタルケアが一番の仕事
慣れない着物、早起き、たくさんの人混み……。お嬢様は、楽しそうに見えても実はとても緊張して疲れています。
もし当日、少しイライラしていても、今日だけは叱らずに笑顔で受け止めてあげてください。そして、「かわいいね!」「すごく似合ってるよ!」とたくさん褒めてあげてください。お母様のその一言が、最高の精神安定剤になります。
2. 成人式後の「後片付け」までが成人式です
式が終わって帰宅したら、ホッと一息つく前に、もう少しだけ頑張りましょう。
- ハンガーにかける: 脱いだ着物はすぐに畳まず、「着物ハンガー」にかけて、半日〜1日ほど部屋の風通しの良い場所に干します。体温や湿気を飛ばすためです。
- 汚れチェック: 襟(えり)元のファンデーション汚れや、裾(すそ)の泥ハネがないか確認してください。
- 汚れはプロに相談!:もし振袖に汚れが見つかったら、自分で落とそうとせずにそのまま、着物のクリーニング専門店や呉服店に相談!自己流の対処は、かえって汚れを広げたり、悪化させたりする原因です。
【プロにお任せ】クリーニングのタイミング
もし振袖に目立った汚れがなくても「一度しか着てないし、汚れてないから大丈夫」は危険です。
目に見えなくても、着物は汗をたくさん吸っています。そのまましまうと、数年後に黄色いシミ(黄変)になって浮き出てきます。 大切な振袖を長く着るために、着用後は必ず専門店でお手入れをしましょう。
紀久屋でも、おトクなクリーニングキャンペーンを実施しておりますので、お気軽にお近くの店舗までお問い合わせくださいませ。

まとめ・次のステップ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 最後に、今日お伝えした大事なポイントをリストにしました。当日の朝、もう一度ここだけチェックしてみてくださいね!
【5秒で確認】今日のまとめリスト
- 振袖一式: 振袖と帯、長襦袢、小物まで全て揃っているか数日前に確認する。
- 持ち物: 「招待状・小さい財布・スマホ」は絶対に忘れない!
- 寒さ対策: 下に着るインナーは「首の後ろが広く開いたもの」を選ぶ。
- 当日の朝: 美容院へは、必ず「前開きの服」で行く。
- マナー: トイレは「クリップ」を使って、あせらずゆっくり。
- 終わった後: 着物はハンガーで干して、必ずクリーニングへ出す。
準備さえしっかりしていれば、当日は何も怖くありません。
成人式が、お嬢様とご家族にとって、一生の宝物のような素敵な一日になりますように。私たちスタッフ一同、心からお祈りしています。
もし、「足袋が破れていた!」「髪飾りが足りない!」といった緊急事態があれば、式の前日までお店は開いていますので、すぐに駆け込んでくださいね!
また、式が終わった後の「振袖クリーニング」や、3月の「卒業式の袴(はかま)」のご相談もお待ちしております。
