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振袖の王道!「総絞り」と「友禅」が織りなす古典美の世界

伝統派振袖の総絞友禅の魅力についてのアイキャッチ画像

成人式を控えたお嬢様、そしてご家族様、振袖選びは順調でいらっしゃいますか?

「たくさんありすぎて、何を選んだらいいかわからない…」

「レンタルで手軽に済ませるか、それとも…」

 情報が多い現代だからこそ、悩まれるお気持ち、私たちは毎日お客様とお話しする中で痛いほど感じております。

特に最近は、手軽で安価なレンタル振袖も非常に人気です。選択肢が増えるのは素晴らしいことですよね。

しかし、一方で、私たちが長年この仕事に携わる中で、こういったお声も決して少なくないのです。

「娘には、私が着た時のように、ちゃんとした本物を着せてあげたい」

「一回きりではなく、妹も、もしかしたら将来孫も…と、代々受け継いでいけるような振袖はないかしら?」

「流行りもいいけれど、日本の伝統的な“美しさ”を、この機会に娘に伝えたい」

もし、お嬢様やご家族様が少しでもこのように感じていらっしゃるなら、ぜひこのブログを読み進めていただきたいと思います。

本日のテーマは、『振袖の王道!「総絞り」と「友禅」が織りなす古典美の世界』についてです。

総絞り・友禅が育む、家族の絆と“受け継がれる美”の秘密

なぜ今、あえて『伝統派振袖』を選ぶのでしょうか?

伝統派振袖(総絞り・友禅)を選ぶことは、単に「高価な着物」を着ることではありません。

それは、お嬢様の一生に一度の晴れ舞台を、日本の「技術の粋」「職人の魂」で彩ること。

そして何より、ご家族の「愛情」や「想い」を形として未来へ受け継いでいく、何物にも代えがたい「文化的な投資」であり、お嬢様ご自身とご家族の「誇り」となる選択だからです。

この記事では、私たちが日々、素晴らしい振袖たちに触れている専門店のスタッフとして、そして多くのお嬢様・ご家族様の振袖選びをお手伝いしてきた「経験」に基づき、伝統派振袖だけが持つ「本物の価値」を、4つの視点から詳しく、深く、お伝えさせていただきます。

振袖選びで迷われている方、本物の美しさに触れたい方にとって、必ずお役立ていただける内容となっております。

どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

紀久屋のプレミアム振袖コレクション

1. なぜ、総絞りや友禅は「別格」と言われるのか? ~その歴史と技術に隠された、本物だけが持つ品格~

伝統派振袖が「別格」とされる理由は、気の遠くなるような「時間」「手間」、そして「職人の超絶技巧」の結晶だからです。

一目見た瞬間に伝わる重厚感と繊細な美しさは、他の振袖と一線を画す、まさに「生きた芸術品」と呼べる存在です。

「伝統派」と一口に言っても、様々な種類がございますが、本日はその代表格である「総絞り」「友禅」に焦点を当てて、その凄さをご説明いたします。

振袖専門店のスタッフとして、これらの着物を扱うたび、日本の手仕事の素晴らしさに身が震える思いがいたします。

総絞り(そうしぼり)~ふっくらとした立体感と、贅沢な時間の結晶~

まず、「総絞り」

文字通り、生地の「総(すべて)」を「絞って」染め上げる技法です。

皆様がイメージしやすいのは、布を小さくつまんで糸で括り、染め上げるものでしょう。

驚異の手間

振袖一枚に使われる絞りの「粒」の数は、なんと数十万粒にも及びます。

これを全て、職人が手作業で、一粒一粒、気の遠くなるような時間をかけて括(くく)っていくのです。

簡単な柄の浴衣でさえ数万粒と言われますから、振袖がいかに別格かお分かりいただけるかと思います。

「疋田(ひった)絞り」の技術

特に有名な「疋田絞り」は、生地を四つに折り畳んでつまみ、絹糸で数回巻き、最後にきつく締めるという工程を繰り返します。

熟練の職人でも、一日(8時間)に括れる数は数千粒程度と言われています。

つまり、振袖一枚を仕上げるのに、括りの工程だけで数ヶ月から一年以上かかることも珍しくないのです。

唯一無二の立体感

絞りの魅力は、何と言ってもそのふっくらとした立体感(シボ感)と、染料が染み込まなかった部分が白く残ることで生まれる、独特の柔らかい意匠です。

光が当たると、その凹凸が陰影を生み出し、プリントや型染めでは到底表現できない深みと温かみのある表情を見せてくれます

軽さと温かさ

「総絞りって重そう…」と誤解されるお客様が非常に多いのですが、実は逆です。

専門店のスタッフとしてぜひお伝えしたいのですが、上質な総絞りほど、驚くほど軽いのです。

これは、絞ることで生地に空気が含まれるため。

また、その空気の層が体温を保ち、冬の成人式でも非常に温かくお過ごしいただけます。

先日も、お母様の総絞りをお召しになったお嬢様が「軽くて温かくてびっくりした!」と笑顔でおっしゃっていたのが印象的でした。

友禅(ゆうぜん)~絹のキャンバスに描く、日本画のような華やかさ~

次に、「友禅」

これは、生地に直接、絵筆などで色を挿して模様を描いていく技法です。

京友禅」「加賀友禅」「江戸友禅が有名ですね。

「防染(ぼうせん)」の技術

友禅の最大の特徴は、「糸目(いとめのり)」と呼ばれる細い糊の線です。

模様の輪郭線に沿って、細く、細く糊を置いていくことで、隣り合う色が滲んで混ざり合うのを防ぎます。

この「糸目」があるからこそ、まるで日本画のような繊細で多色使いの、華やかな模様を描き出すことができるのです。

分業制の極み(京友禅)

例えば京友禅は、図案を考える「意匠」糊を置く「糸目糊置」色を挿す「彩色(友禅挿し)」地色を染める「引染(ひきぞめ)」など、多いものでは20以上の工程に分かれています。

それぞれの工程を専門の職人が担当する、まさに分業制の芸術です。

一つのミスも許されない緊張感の中で、各分野のプロフェッショナルの技がリレーされ、一枚の振袖が完成します。

写実的な美(加賀友禅)

加賀友禅は、京友禅のような分業制ではなく、一人の作家が最初から最後まで手掛けることが多いのが特徴です。

「加賀五彩」と呼ばれる伝統的な色(臙脂・藍・黄土・草・古代紫)を基調とし、「虫食い」や「ぼかし」といった写実的な表現で、自然の草花を描き出します。

その美しさは、思わず息をのむほどです。

手描きと型染めの違い

「友禅」と名の付くものはよくあります。

安価なものは「型友禅(型紙を使って色を刷り込む)」や「インクジェットプリント」がほとんどです。

これらも美しいですが、職人が一色一色、筆で染料を含ませていく「手描き友禅」の、色の深み、ぼかしの美しさ、そして何より「一点もの」の価値には遠く及びません。

私たちスタッフも、手描き友禅の振袖を検品する際は、その筆致の息遣いまで感じられるようで、背筋が伸びる思いです。

このように、総絞りも友禅も、日本の職人たちが人生をかけて培ってきた技術の集大成です。

お嬢様が袖を通される一枚は、単なる「服」ではなく、何人もの職人の「人生」と「誇り」が込められた「作品」なのです。

紀久屋のプレミアム振袖コレクション

2.「レンタルでは得られない満足感」とは? ~“受け継ぐ”という体験が育む、家族の絆~

伝統派振袖がもたらす最大の満足感は、「成人式の一日」だけでなく、その前後、そして「未来」へと続く、家族の「想い」と「物語」を共有できる点にあります。

それは、手軽なレンタルでは決して味わうことのできません。

購入し、所有し、受け継ぐからこその「深い喜び」です。

 「レンタルなら後処理も楽だし、流行りの柄も着られるし、その方が合理的では?」 もちろん、その通りです。

私たちも、お客様のニーズに合わせて最適なプランをご提案します。

しかし、「合理的」とは別の次元にある「満足感」が、伝統派振袖には確かに存在します。

「自分だけの一枚」を選ぶという、かけがえのない時間

伝統的な振袖、特に手描き友禅や総絞りは、同じものが二つとない「一点もの」であることがほとんどです。

運命の出会い

私たちがお手伝いしていて感じるのは、お客様が振袖を選ぶのではなく、「振袖がお客様を選んでいる」かのような瞬間があることです。

数ある振袖の中から、お嬢様の雰囲気、お好み、そしてご家族様の想い…

そのすべてがピタリと一致する一枚に出会えた時の、お嬢様とご家族様の輝くような笑顔。

これは、私たちスタッフにとって最も幸せな瞬間です。

お嬢様のためだけの仕立て

レンタルは、不特定多数の方が着ることを前提とした「フリーサイズ」が基本です。

しかし、購入される振袖は、お嬢様の体型に合わせて「仮絵羽(かりえば)」という状態から採寸し、一からお仕立てします(これを「お誂え(おあつらえ)」と言います)。

袖の長さ、身頃の幅、裾の長さ…すべてがお嬢様にジャストフィットした振袖は、着姿の美しさが全く違います

ご自分のためだけに作られた振袖に袖を通す高揚感は、まさにお嬢様だけの特権です。

成人式が「点」ではなく「線」になる体験

着物を着て座っている母と姉妹

レンタルの場合、成人式の前後、数日間だけ手元にある「点」の思い出になりがちです。

しかし、購入した振袖は違います

前撮り、そして家族の行事へ

ご購入いただいた振袖は、成人式本番だけでなく、前撮りでも余裕をもって着用いただけます。

その後も、ご親戚やご友人の結婚式、お正月の初詣卒業式の袴と合わせて、そして未来のお子様のお宮参りや七五三の「掛け着」として…

お嬢様の人生の節目節目に、何度でも袖を通すことができます

「お母様(お祖母様)の振袖」という物語

私たちがお店で最も感動するのは、お母様やお祖母様が大切にされてきた振袖を、お嬢様が着られる「ママ振」のご相談です。

総絞りや友禅といった「本物」は、数十年経っても色褪せることがありません

「これはね、おばあちゃんが、お母さんが20歳になる時に『娘に恥ずかしい思いをさせたくない』って、一生懸命働いて買ってくれた振袖なのよ」

そんなお話を伺いながら、お嬢様の寸法に合わせてお直し(洗い張りや仕立て直し)をし、帯や小物を現代風にコーディネートしていく。

お母様の想いを受け取り、お嬢様が袖を通された瞬間、そこにいる全員の目頭が熱くなります。

これは、まさに「家族の歴史」が受け継がれる瞬間です。

伝統派振袖を購入するということは、お嬢様が将来、このような感動的な「物語」の当事者になる権利を得るということでもあるのです。

経済合理性を超えた「価値」

確かに、伝統派振袖は初期費用として高価です。

しかし、私たちは「専門家」として、あえて「コストパフォーマンス」の視点からもお話ししたいと思います。

「着る回数」で割れば…

例えば、30万円のレンタルと、100万円の購入(総絞りや友禅なら、これでも抑えめですが)で迷ったとします。

差額は50万円。

しかし、お嬢様が成人式以外に2回(例:結婚式、卒業式)着たとします。

さらに、将来、妹様が着る、お嬢様が結婚式でお色直しとして着る、お子様のお宮参りで使う…と仮定しましょう。

受け継がれる資産

5回、6回と着用し、さらに次の世代へ受け継がれることを考えれば、一回あたりの着用コストは、実はレンタルを下回る可能性も十分にあります。

何より、総絞りや友禅のような「本物」は、中古市場でも価値が下がりにくい「資産」としての側面も持っています。

3. 「私に似合うか不安…」「古くさく見えない?」 ~伝統派振袖を“今っぽく”着こなす秘訣~

ご安心ください。

伝統派振袖は「着物自体が完成された美しさ」を持つため、実は最もお嬢様の個性を引き立て流行に左右されない「本物の気品」を演出できます。

古くさく見えるかどうかは「着物」の問題ではなく、「コーディネート」次第。

「総絞りって、何だか貫禄がありすぎて、20歳の私には早い気がする…」

「友禅の古典柄って、どうしても古くさく、地味に見えそうで不安…」

お嬢様方のそのお気持ち、とてもよく分かります。

特に、SNSなどで流行のレースやモダン柄の振袖をご覧になっていると、余計にそう感じられるかもしれません。

しかし、振袖専門店紀久屋のスタッフとして断言させていただきます。

それは大きな誤解です。

「本物」だからこそ、着る人を選ばない

振袖の「格」がお嬢様を引き立てる

伝統的な振袖は、それ自体が圧倒的な「格」「オーラ」を持っています

お嬢様が無理に背伸びをする必要はありません

振袖が持つ「力」が、お嬢様の初々しさ、若々しさを包み込み、引き立て、誰もがハッとするような「凛とした美しさ」「品格」を与えてくれます

流行の渦に巻き込まれない「普遍の美」

流行の柄は、その瞬間は輝いて見えますが、5年後、10年後に写真を見返した時、「ああ、あの時流行ってたよね」と、どうしても時代を感じさせてしまいます。

しかし、何百年と受け継がれてきた「古典柄」や「総絞り」はどうでしょうか。

それらは既に「流行」という時間軸を超越した「普遍の美」です。

いつの時代に見ても色褪せない美しさ、それこそが伝統派振袖の最大の強みです。

成人式の会場で、流行の振袖に身を包んだお友達が大勢いる中で、圧倒的な存在感を放つのは、間違いなく「本物」の振袖です。

コーディネートこそが専門店の腕の見せ所!

「古くさく見える」原因は、振袖ではなく、小物(帯締め、帯揚げ、重ね衿)合わせ方にあります。

「帯」で印象は180度変わる

紀久屋には、数百種類以上の帯を常備しています。

モダンなデザインの帯、大胆な柄行きの帯、金銀をふんだんに使った格調高い帯など…

例えば、重厚な総絞りには、あえて金銀の少ない、すっきりとした白地のモダンな帯を合わせれば、驚くほど軽やかで洗練された印象になります。

総絞の振袖に白地の帯を合わせたコーディネート

逆に、「繊細」な手描き友禅には、重厚な金地の「袋帯(ふくろおび)」を合わせることで、互いの美しさを引き立て合い、格調高い王道のスタイルが完成します。

「小物」は、お嬢様の“今”を表現するキャンバス

ここが私たちの腕の見せ所です。

伝統的な振袖の「格」はそのままに、

「重ね衿」流行のくすみカラーレース素材を少しだけ覗かせる。

「帯締め」パールビジューの付いたデザイン(飾り紐)を合わせる。

「半衿」刺繍のたっぷり入ったものを選んで、お顔周りを華やかにする。

「髪飾り」はあえて水引金箔を使ったモダンなデザインにする。

このように、振袖本体が「伝統」であるからこそ、小物の「今っぽさ」が際立ち、最高に洗練された「ネオ・クラシック」なスタイルが生まれるのです。

これは、振袖自体がモダンなデザインだと、なかなか難しいバランスです。

刺繍半衿と飾り付きの帯締めをつけたコーデ

ヘアメイクとのトータルバランス

古典柄の振袖に、あえて、ゆるふわのシニヨンや、金箔をあしらったタイトなヘアスタイルを合わせるご提案も可能です。

どうぞ、お嬢様の「不安」をそのまま私たちにぶつけてください。

「こんなイメージが好き」「これは嫌」

というお好みも大歓迎です。

紀久屋はお嬢様とご家族様との対話を何よりも大切にし、数千、数万通りの組み合わせの中から、お嬢様の個性が最も輝く「オンリーワンの着こなし」を、必ずご提案いたします。

二十歳ポーズをする女性

4. 「買った後が大変そう…」アフターケアの不安を解消します! ~専門店の“本気”のサポート体制とは~

「買って終わり」には、絶対いたしません

伝統派振袖は、正しく保管・手入れ(メンテナンス)をすれば、100年でも200年でも受け継いでいける「資産」です。

私たち紀久屋は、その大切な振袖を「未来」へ繋ぐため、ご購入後のアフターケアこそが「真のサービス」だと考えています。

専門知識を持った私たちが、お客様の「面倒」や「不安」をすべて引き受けます。

「こんな高価なもの、汚したらどうしよう…」

「着た後の手入れって、何をしたらいいの?」

「タンスにしまったまま、虫食いやカビが生えたら…?」

ご購入に踏み切れない最大の理由が、この「アフターケア」へのご不安ではないでしょうか。

特に、大切なお母様の振袖をシミだらけにしてしまった…という苦い経験をお持ちのご家族様もいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください。

現代の和装ケア技術と、私たち紀久屋のサポート体制は、皆様が想像されているより、遥かに進化しています。

現代の「ガード加工」はここまで凄い!

ハジックガード(※紀久屋で導入している加工名)

紀久屋として強くお勧めするのがハジックガード。

生地の風合いを一切損なわずに、水や油、汚れから強力に守る「撥水・防汚加工」です。

体験談

私も先日、お客様の目の前で、ガード加工をした高価な友禅の生地に、うっかり(わざとですが)お醤油をこぼしてみせるデモンストレーションをしました。

お客様は「きゃー!」と悲鳴を上げられましたが、ティッシュで軽く押さえるだけで、お醤油はコロコロと玉になって流れ落ち、生地には一切シミが残りませんでした

これにはお客様も「魔法みたい!」と驚愕されます。

成人式当日の「万が一」に備える

成人式当日は、慣れない草履で歩き、天候が悪い(雨や雪)かもしれません。

お食事の席もあるでしょう。

ガード加工さえしておけば、「汚したらどうしよう」という不安から解放されます。

晴れの日を心から楽しんでいただけます。

「着た後」の丸投げOK!紀久屋のクリーニング

「丸洗い」と「汗抜き」

振袖を一度でも着用したら、目に見える汚れがなくても、必ず「丸洗い」という、着物専用のドライクリーニングが必要です。

特に、衿元や袖口は皮脂で汚れやすく、見えない汗も大敵です。

「シミ抜き」のプロ技術

もしファンデーションや食べこぼしのシミが付いてしまっても、絶対にご自宅で擦らないでください

生地を傷めるだけです。

すぐに私どもにお持ちください。

着物専門の「悉皆屋(しっかいや)」と呼ばれる職人が、生地や染料の種類を見極め、最適な方法でシミを抜き取ります。

紀久屋の特典

紀久屋には、「お手入れ5年間無料サービスといった特典もございます。

専門店ならではの手厚いサポートをご用意しております。

また、お召後紀久屋へお持ちいただくと、汚れなどがないかチェックし丁寧にたとう紙にお片付けいたします。

「保管」の不安も、もう不要です

「虫干し」は必要?

かつては、年に一度、湿気の少ない晴れた日に「虫干し(陰干し)」をするのが着物ケアの常識でした。

しかし、現代の住環境(マンションなど)では難しいのが実情です。

「桐タンス」は必要?

確かに桐は防湿・防虫効果に優れています。

しかし、高価な桐タンスをご用意いただく必要も、今はありません。

現代の最適解

紀久屋が推奨するのは、「着物専用の防虫・防湿・防カビ機能付きの保存袋」です。

紀久屋では月1回の展示会で、きもの安心収納パック「キモノの休息」がご購入いただけます。

価格は1,200円程度です。

これにクリーニング済みの振袖を入れて、クローゼットや押し入れに入れておくだけで、数年間は虫干し不要で最適な状態を保てます。

もちろん、紀久屋でも最高品質のものを取り扱っております。

保管方法までしっかりレクチャーいたします。

「着物お預かりサービス」

「それでも自宅での保管は不安…」というお客様のために、紀久屋では「着物お預かり(保管)サービス」もご提供しております。

空調管理の行き届いた専門の倉庫で、お客様の大切な振袖を次の出番まで責任を持ってお預かりします。

振袖をご購入いただいたお客様には特典として、2年間もしくは3年間きもの保管サービスが無料になる特典もございます。

このように、ご購入後の「不安」や「面倒」は、すべて私たち専門家が解決できる時代になりました。

お客様は、ただ純粋に、「本物」の振袖を所有する喜び、そして「受け継ぐ」喜びだけを感じていただければ良いのです。

まとめ ~私たちが、お嬢様とご家族様にお約束すること~

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

総絞りや友禅といった伝統派振袖の魅力を少しでも感じていただけたでしょうか。

そして、それが単なる「衣装」ではなくご家族の想いを繋ぐ「文化」そのものであることを

手軽なレンタル振袖も、もちろん素晴らしい選択肢の一つです。

しかし、もしお嬢様とご家族様が、

「一生に一度だからこそ、誰とも違う『本物』を身に纏いたい」

「お母様、お祖母様から受け継がれてきた『家族の想い』を、未来へ繋げていきたい」

「日本の素晴らしい伝統技術を、誇りを持って身に付けたい」

と、少しでも感じていらっしゃるなら、そのお気持ちは、決して「贅沢」や「時代遅れ」などではありません

それは、とても「尊く」「美しい」お考えだと、私たちは心から尊敬いたします

私たち紀久屋は、ただ振袖を「売る」店ではありません。

振袖という「日本の宝」を通じて、お嬢様とご家族様の「一生の思い出」作りをお手伝いし、その大切な「想い」と「資産」を、次の世代へと「受け継ぐ」ための、トータルサポーターでありたいと願っています

  • 「うちにある、母の振袖も着られるか見てほしい」
  • 「総絞りって、実際にどんな手触りなのか触ってみたい」
  • 「予算は決まってないけど、友禅の絵柄をちょっと見てみたい」

どんな些細なご相談、ご質問でも構いません。

まずは一度、お店に遊びにいらっしゃいませんか?

ブログでは伝えきれなかった「本物」の振袖の息をのむような美しさを、ぜひ、お嬢様の目で、手で、感じていただきたいのです。

経験豊富なスタッフ一同、お嬢様とご家族様にお会いできますことを、心より楽しみにお待ち申し上げております。

ご来店予約はこちら